死ぬまでに聴くべきロックの名盤:Paul Butterfield Blues Band ポール・バターフィールド・ブルース・バンド / Paul Butterfield Blues Band (1965)

Paul Butterfield Blues Band ポール・バターフィールド・ブルース・バンド / Paul Butterfield Blues Band (1965)

Label / Elektra
Producer / Paul Rothchild
Art Direction / Uncredited
Nationality / USA
Running Time / 32 : 38


ポール・バターフィールドのブルース・ハープ

1960年代、イギリスから逆輸入されていたブルース・ブースの中、アメリカ本土から本格派ブルース・ロック・バンドが登場したのが、ポール・バターフィールド・ブルース・バンドです。

シカゴ出身のポール・バターフィールドは、ブルースに目覚め、アメリカでも白人としては最も早い時期にブルース・ハープを習得。地元の怪しげなクラブに通っては、黒人とセッションを重ねてブルースを自分のものにしていったようです。

バンドメンバー

カリフォルニア出身でブルースにのめり込み、エルヴィン・ビショップもブルース・ギターに励んでいた。ポールとビショップが出会い、ポール・バターフィールド・ブルース・バンドを旗揚げしました。その後、ボブ・ディランのレコ―ディングにも参加していたマイク・ブルームフィールドが参加。ベースにジェローム・アーノルド、ドラムスにサム・レイといずれも黒人を起用した点にバターフィールドの本物志向がうかがえる。白人に足らないものを認識していたと思えます。

Born In Chicago /ボーン・イン・シカゴ

グループ名を冠としたデビューアルバム本作「Paul Butterfield Blues Band」をリリース。1曲目の「Born In Chicago」血が騒ぐドキドキしてくる曲です。シカゴ生まれのバターフィールドが「オレは1941年にシカゴで生まれた」と2回繰り返し、「オヤジが俺に言った、おい、銃を持っとけよ」と歌う。このリアリティとビート感がホワイト・ブルースの本質かもしれません。

イギリスのブルース・ロックよりも、ロック調が強く、マイク・ブルームフィールドのギターが鋭く切り込みます。

“僕の人生を決定的に変えたのが、ブルースとの出会い、具体的には、このアルバムとの出会いだった。”  ピーター・バラカン「ぼくが愛したロックの名盤240」






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