Pink Floyd ピンク・フロイドの名盤アルバム:Meddle / おせっかい(1971)
ピンク・フロイドの世界観
ピンク・フロイドの魅力は、なによりもその音の醸し出す「雰囲気」だと思う。ピンク・フロイドは、他のプログレバンドのような高度な演奏テクニックを売りにはしていない。(というか出来ない)
ピンク・フロイドが成功したのは、ジャケットや曲のタイトル、ステージでの仕掛けなども含めて、この雰囲気づくりを徹底した行った点にあります。
このアルバム『おせっかい』は、アルバム全体を貫く雰囲気の重層性と統一感、その雰囲気が生み出す豊かなイメージ等いう点で、初期のピンク・フロイドの傑作と言えます。
ピンク・フロイドの名曲となる「ECHOS / エコーズ」
このアルバムの評価を決定したのは、B面に23分半にわたり1曲という大作の「ECHOS / エコーズ」だろう。この曲では、4人のメンバーのみによってそれが行われ、バンドとしての成長がうかがえる1曲だ。
この23分半の大作は、ライブでもよく演奏されました。
ピンク・フロイド「おせっかい」A面もよかった。
個人的には、アコースティックなアレンジの施されたフォーク調の「A Pillow Of Winds」「Fearless」「San Tropez」もいい。少し明るくも気だるさの様な独特な雰囲気が漂っていて好きです。
そういう意味では、「月の裏側」のイメージの『狂気』と裏表をなしているようだ。
いろいろと断片的なイメージを喚起させる手法も確立させていて、この点でも前作『原子心母』を超えていると感じる。
アルバムは、全英チャート3位、全米70位、日本では7位を記録。
やはりアルバム・ジャケットはヒプノシスの作品
耳と波紋を焼き合わせたデザインという。正直耳がわからない。結果的には、バンド・メンバーもヒプノシスも納得のいくデザインでは、なかった様だ。
Track Listing | ||
---|---|---|
01 | One Of These Days(吹けよ風、呼べよ嵐) | 5:57 |
02 | A Pillow Of Winds | 5:11 |
03 | Fearless | 6:08 |
04 | San Tropes | 6:08 |
05 | Seamus | 4:07 |
06 | Echoes | 23:30 |
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