「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ!?」おススメ書籍

書籍紹介:「グレイトフルデッド にマーケティングを学ぶ」

「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」そんなタイトルの本があります。 1年半ほど前(2015年)に見つけて、実は、とても面白い本で、今また読み返していたところだったので、ブログで紹介してみようと思います。監修・説明は、コピーライターの糸井重里さん。糸井さんが、この本の日本語版を出そうと言い出したみたいです。

ストーンズ、ビートルズより儲けてしまったグレイトフル・デッドの秘密とは?

この本は、「マーケティング」の本であり、「ビジネス書」なんです。と同時に「グレイトフル・デッド」というバンドの歴史や文化、またブランディングも知る事が出来ます。ご存じの人も多いと思いますが、ロックバンド、Grateful Gead(グレイトフル・デッド)は、バンドとしてとても成功しているバンドのひとつです。バンド単位では、ストーンズ、ビートルズより儲けている。ただ、一般的なロックバンドとは、少し違った独自の方法で成功しています。そんなグレイトフル・デッドのマーケティングを学ぼうという本です。




 

グレイトフル・デッドは、他とは違うビジネスモデル!?

グレイトフル・デッドのファンはもちろん、好きで聴いた事のある方は、グレイトフル・デッドの音楽活動がなんか他のメジャーバンドと違う事に、なんとなく気が付くと思います。一体何が他のバンドとは違うのでしょうか? 多くのバンドは、レコードの販売数を伸ばすためにアメリカ中をライヴで廻り、ライヴ会場でレコードなどを販売していた。しかし、グレイトフル・デッドは、ツアーそのものを収入源とした。ほかのバンドとは違うライブにするために、同じ曲でもライヴ毎に違ってたり、ファンを飽きさせないライブを作り上げていた。そのことで恒久的にライブをし、業界でも優れた音響システムと照明でさらにファンを音と視覚で楽しませた。

 

このことで、さらに熱狂的なファンが出来、グレイトフル・デッドはバンドとファンの両方が連鎖的に恩恵を受けるような「カスケード効果」を生み出した。熱狂的なファンに押されて、グレイトフル・デッドのファンは数千から数億に膨れ、グレイトフル・デッドのライヴは何十年も完売が続いた。とか。

 

フリーでシェアでラブ&ピースな21世紀のビジネスモデル

グレイトフル・デッドは、情熱的に社会や文化を変えようとし、その影響は今も続いている。けれども、彼らが変えようと働きかけた文化の、今日の羨望の的になっているのが、よりにもよってビジネスとマーケティングのモデルです。

デッドのライブの録音はOK! 音楽は無料で聴き放題。それなのに年間5000万ドルも稼ぐ。40年前からフリーもシェアも実践するヒッピーバンド、それがグレイトフル・デッドだ。そんなグレイトフル・デッド独自のスタイルをひも解いていくファンならずも、楽しめるビジネス本です。

「実験を繰り返す。」

「新しい技術を取り入れよう。」

「中間業者を排除しよう。」

「広まりやすくしよう。」

「無料コンテンツを用意しよう。」など。

章のタイトルを見ても、ビジネス書そのものなんですが、すべてグレイトフル・デッドがバンドとしてやってきたことなんです。

とても面白い本で、おススメです。

 




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