Underworld 代表曲『Born Slippy』は嫌いだった!?

Summer Sonic 2016に登場したUnderworld。イギリスを代表するアーティストで、メンバーはKarl HydeとRick Smithのデュオである。メンバーの加入や脱退を繰り返しながら、現在のデュオの形になった。エレクトロニック・ミュージックというジャンルを確立させ、彼らの音楽に合わせて、歌い踊る若者が数多く存在する。また、2012年のロンドン・オリンピックの開会式の音楽監督も担当するほどの実力を持ったアーティストである。

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そんな彼らの代表曲と言えば、『Born Silppy』を挙げる人も多いのではないか? Underworldの「相棒」であるDanny Boyleが監督した『Trainspotting』の主題歌に起用され、世界的に大ヒットした名曲である。Underworldの曲と言えば、この『Born Slippy』を語る人が多いのだが、何とKarl Hydeはこの曲を「色んな意味で最高の曲だったし、同時に色んな意味で最悪の曲であった」と回想するのだった。

 

どういうことだろうか? Karlはこの『Born Slippy』の世界的なヒットにより、自分たちがどういうバンドかを知らない人にも知られるようになったと言う。つまり、ポピュラー・ミュージックになったというわけだ。そして、この『Born Slippy』こそがUnderworldだと、次第に自分たちを定義するようになったという。Karlは「これからは『Born Slippy』のような曲を連発すれば、未来は安泰だ」とすら言われたという。しかしながら、マンネリを嫌うKarlだ。同じような曲を大量生産して、ヒットし続けることに甘んじるような人間ではない。と、同時に、Underworldは『Born Slippy』を乗り越えなくてはならなくなったのだ。

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音楽的に進化し続けるUnderworldの「進化のきっかけ」はこの『Born Slippy』にあったのだ。この曲を超えるために、彼らは進化し続けてきた。将来の安定性に甘えることなく、自分たちの本当に望む音楽を追求し続けるUnderworld。これからも彼らから目が離せそうにない。

 

 

Underworld – Born Slippy (Nuxx) (Creative Commission version)

 

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