沖ノ島だけではマズイっ! 世界遺産登録も一部除外って!?

いち福岡県民として、今回の「宗像・沖ノ島関連遺産群と関連遺産群」の世界文化遺産に一部とはいえ勧告を発表されたニュースは嬉しく思ったのですが、、。

 

意外に知らない「沖ノ島」の事、でちょっとまとめてみました。

福岡市と北九州市の真ん中にある宗像(むなかた)市の沖合60キロにある孤島。周囲は約4キロ。島全体が御神体とされ、宗像大社の所有地になっている。

4世紀から9世紀ごろまでは、航海安全の祭祀が行われて、数多くの遺跡がほぼ手付かずの状態で残っている。銅鏡や装飾具等は8万点にのぼるという。これが海の正倉院と呼ばれる所以。

女人禁制で草も石ころ一つ持ち出すことを禁じられた神聖な島だ。

この沖ノ島とその周辺の島の小屋島、御門柱、天狗岩は、世界遺産に認められた(勧告された)わけだが、宗像大社沖津宮遙拝所、宗像大社中津宮、宗像大社辺津宮、新原・奴山古墳群が除外すべきと勧告された。

 

出典:西日本新聞




 

話は少し変わって戦前より荒れ果てていた宗像大社の再建に尽力されたのが、「海賊と呼ばれた男」で有名な出光佐三氏。彼が宗像神社復興期成会の結成を呼びかけ自ら初代会長になり、神社の再興はその歴史を知るべしということで、沖ノ島にも調査が入り、大量の祭祀遺物が発見されることとなった。地元にも大変な功績を残された方ですね。

出典:出光

 

しかし今回の宗像大社抜きの世界文化遺産登録は、地元の方にしてみれば、ありえないわけです。

 

それだけでなく、世界遺産登録後の観光客増加による経済効果が得られないのです。60キロ沖合に浮かぶ孤島と岩群は、観光出来ないのです。

しかも、女人禁制で、男も上陸前に裸で禊をしなければなりません。商売どころではありません。

 

宗像大社は、交通安全の神様でも有名で、福岡では車の納車時に車をお祓いする方は今でもいらっしゃいます。車のどこかに宗像大社のステッカーかお札を目にすることもよくあります。

出典:minkara.carview.co.jp

 

宗像大社が世界遺産に入らないことには、世界遺産効果がないというか、意味がないわけです。世界遺産の経済効果は登録されてすぐから2~3年は、観光客が4倍~5倍になると言われています。その後ブームも過ぎいったん落ち込みますが、世界遺産登録前より2割増の状態がずっと続きます。ブームが過ぎても底上げされるわけですね。

石見銀山では、30万人だった観光客がブームを過ぎても50万人ほどになっています。

 

今後、国、文化庁も登録の主張を検討することですが、ぜひとも検討を祈りたい。

 

 




 

 

 

 

 

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