死ぬまでに聴くべきロックの名盤:Led Zeppelin レッド・ツェッペリン / Led Zeppelin (1969)

死ぬまでに聴くべきロックの名盤:Led Zeppelin レッド・ツェッペリン / Led Zeppelin (1969)

Label : Atlantic
Producer : Jimmy Page
Art Direction : George Hardie
Running Time : 44:46

レッド・ツェッペリン結成

レッド・ツェッペリン結成前

グループの発案者は、当時ヤードバーズにいたジミー・ペイジだった。エリート、ジェフ・ベックに次いでヤードバーズでの3にんめのギタリストとなったジミー・ペイジは、ジェフ・ベック、キース・レルフらの相次ぐ脱退で、グループが崩壊しそうになったとき、マネージャーのピーター・グラントの協力を得て、新しいメンバーでバンドを再編しようとした。

スタジオ・ミュージシャン時代に知り合ったジョン・ポール・ジョーンズ、ロバート・プラント、ジョン・ボナームに声を掛けた。結成当時は、ジミー・ペイジひとりがスター的な存在でした。

ロバート・プラント、ジョン・ボナームは、バーミンガムの田舎から出てきた無名のミュージシャンに過ぎませんでした。

わずか2週間のレコーディング

ジミー・ペイジは、旧友ジェフ・ベックのアメリカでの成功を見て、ためらわずにハード路線を選んだ。そしてその音楽の実現のために、ロバート・プラント、ジョン・ボナーム、ジョン・ポール・ジョーンズの無名だが才能あるミュージシャンに目を付け、大いにその才能を開花させた。

デビューアルバムでも、ジョン・ポール・ジョーンズは、会う田塩の仕事を通じてアレンジのアイデアを豊富に持っていた。またレコーディング技術もレコーディングで大いにものを言った。

レコーディングには、わずか2週間、でファースト・アルバム「Led Zeppelin レッド・ツェッペリン」をレコーディングした。



悪評されたレッド・ツェッペリンのデビュー・アルバム

 

英米ではプレスや評論家の多くが彼らのデビューに否定的な反応を示した。『ローリング・ストーン誌』にいたっては、数年もの間レッド・ツェッペリンの音楽を否定し続けた。後年にでたレコード・ガイド・ブックでも「ブルースの名曲を台無しにする演奏か、感覚が麻痺するほどやっていなければ楽しめない音楽」といった酷評が書かれている。

プレスとの対立は、乱痴気騒ぎ?

アトランティック・レコードが払った20万ドルの契約金と大宣伝が、ヒッピー世代の聴衆にハンプではないかと懸念もされていた。ツアー中にとほうもない乱痴気騒ぎがプレスの反感を大いに買い、彼らに対する評価を曇らせる結果となった。

ビートルズを抜いたレッド・ツェッペリン

それでも、ティーンエイジャーは、彼らの音楽に夢中になった。アメリカでの人気が先行していたが、1970年のファン投票で、ビートルズを抜いて1位に輝いた。ヒッピーより若い世代のティーンエイジャーの目には、レッド・ツェッペリンのハード・ロックは、閉塞感から逃れる格好のはけ口となっていったようだ。

衝撃的なデビュー・アルバム「Led Zeppelin レッド・ツェッペリン」

当時のプレスには、酷評だったが、実はこのレッド・ツェッペリンのデビュー・アルバムはとてもよく出来ていると思う。ハード・ロックならではのアレンジ、リズム、ギターがとてもダイナミックだ。実験的な曲もしっかり入ってもいる。「幻想されて」「How Many More Times」などがそうです。



Led Zeppelin – How Many More Times (Danmarks Radio 1969)

デビュー当時の貴重なライブ映像。
曲の並べ方もいいし、3か所ある曲間なしの繋げ方もうまい。演奏の方もブルース・ロック的アプローチはあるが、構成で独特の世界を創り上げている。

このアルバムでは、ボーナムのドラミングが圧倒的だ。

 

みんな大好きだったA面1曲目

期待感を抱かせるイントロがA面1曲目から見事に引き込まれる「Good Times Bad Times」。ヴォーカル前のドラムのフィル・インがたまらなくカッコイイ。ビートは激しくもメロディアスで、曲間のベースや、短めのギター・ソロもまさに名刺代わりの1発といった感じだ。

 

レッド・ツェッペリンの真骨頂「Communication Break-down」

いきなり始まるイントロのリフがかっこいいですね。50年経った今でもカッコイイと思います。押しまくりのヘヴィでも独特なノリを創り出している。ペイジのソロも完璧で、プラントのヒステリックなシャウトも強力。コンパクトながら怒涛の2分28秒。

この曲をカヴァーしたバンドは、何千もいるだろう。



まさにロック。

“We went in and recorded exactly where we were at that point in time.”     Jimmy Page, 1999

 

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