死ぬまでに聴くべきロックの名盤:Crosby, Stills And Nash / Crosby, Stills And Nash(1969)

Crosby, Stills And Nash / Crosby, Stills And Nash(1969)

Label: Atlantic
Producer : David Crosby, Graham Nash, Stephen Stills
Art Direction : Gary Burden
Nationality : UK/USA
Running Time : 40:52


クロスビー・スティルス&ナッシュ(CS&N)は、その成り立ちからして当時のロック・グループとは一線を画していました。

結成直前まで、3人それぞれが、ザ・バーズ、バッファロー・スプリングフィールド、ザ・ホリーズという人気グループに籍を置き、それぞれが名声と音楽的成果を上げていました。

デヴィッド・クロスビーは、ザ・バーズを結成。リズム・ギターとヴォーカルを担当し、徐々にその才能を発揮していくが、ロジャー・マッギンとの確執から脱退し、ジョニ・ミッチェルのプロデュースを行うなどしていた。

スティーヴン・スティルスは、ニューヨークでフォークを歌い始め、ロサンジェルスにてバッファロー・スプリングフィールドを結成。ニール・ヤングをバンド・メンバーに加えるも度重なる衝突から解散。

グレアム・ナッシュは、イギリス出身で、63年にホリーズを結成。「バス・ストップ」をヒットさせ、アメリカでも人気が定着していた。

グループの結成のいきさつはいろいろと諸説ありますが、おおよそ下記のようになるようです。68年の夏にジョニ・ミッチェルの家に3人が集まり、当時は、デヴィッドとジョニが恋仲だったようですが。(後にジョニは、グレアムと恋に落ちるのですが)

その場で、デヴィッドとスティーヴンが「ユー・ドント・ハフ・トゥ・クライ」を歌い、グレアムがハーモニーのアイデアを出し、彼等3人は自分たちの3声ハーモニーの可能性を発見し、グループ結成を思い立ったと言われています。


早速3人は、ロンドンに渡りリハーサルを重ね、ジョージ・ハリスンを招き、ビートルズのアップルレコードとの契約を望みますが、残念ながらビートルズが解散劇のトラブルで実現はしませんでした。

結局アトランティック・レコードと契約し、LAに戻って具体的なアルバムレコーディングをおこないました。当時としては、600時間という膨大な時間を掛けてレコーディングされたアルバムが「クロスビー・スティルス&ナッシュ」です。

3人が共同にプロデュースも手掛け、曲もそれぞれが新曲を持ち寄り、多用な音楽性が楽しめるロックの名盤です。そして何よりも華麗なコーラス・ワークは大きな評判を呼び、アコースティック主体のサウンドも、70年代ウエスト・コースト・サウンドに決定的な影響を与えていきます。

Track Listing
01 Suite: Judy Blue Eyes 7:25
02 Marrakesh Express 2:35
03 Guinevere 4:40
04 You Don’t Have To Try 2:45
05 Pre-Road Downs 3:01
06 Wooden Ships 5:29
07 Lady of The Island 2:39
07 Lady of The Island 2:39
08 Helplessly Hoping 2:41
09 Long Time Gone 4:17
10 49 Bye-Byes 5:16

“I don’t have control over What comes out of my pen”
David Crosby, 2004

 

【関連記事】
●死ぬまでに聴くべきロックの名盤:グレイトフル・デッド / American Beauty
●死ぬまでに聴くべきロックの名盤:オールマン・ブラザーズ・バンド / AT FILLMORE EAST (1971)
●死ぬまでに聴くべきロックの名盤:Bob Dylan ボブ・ディラン / The Freewheelin’ 「風に吹かれて」(1963)
●死ぬまでに聴くべきロックの名盤:Derek And The Dominos / Layla And Other Assorted Love Songs (1970)





LINEで送る
Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です