死ぬまでに聴くべきロックの名盤:ビートルズ The Beatles / アビー・ロード Abbey Road (1969)
Label: Apple
Producer: George Martin
Art Direction: Iain MacMillan
Running Time: 47:36
ビートルズ事実上のラスト・アルバム「アビー・ロード」
リリース年で「レット・イット・ビー」がラスト・アルバムと思われがちですが、レコーディングや、精神的な意味合いにおいても「アビー・ロード」が正真正銘のラスト・アルバムになります。リリースが「レット・イット・ビー」が翌年1970年になりました。
後でレット・イット・ビーのレコーディングの詳細が明らかになり、やはり「レット・イット・ビー」がラスト・アルバムとも言われています。
「レット・イット・ビー」はサントラに過ぎない
ビートルズは、そしてプロデューサーのジョージ・マーティンも、ビートルズがまもなく消えてなくなることを感じていました。しかしポールをはじめメンバーは、見方を変えれば、”たんなるサウンドトラック”にすぎない「レット・イット・ビー」をラスト・アルバムになることを望まず、今のビートルズを表現したかった。特にポールには、その思いが強かったようです。
ジョージ・ハリスン作がヒット
このアルバムでジョージ・ハリスンが「サムシング」「ヒア・カムズ・ザ・サン」の2曲を作曲し2曲ともヒット曲となった。名曲です。「サムシング」のメロディとアンサンブルの美しさもこのアルバムの価値を高めました。
A面はジョン、B面はポールが主導権
アビー・ロードのA面
現在では、A面B面という概念もないが。A面は、6曲目までがA面の収録曲になり、1曲目ジョン作の「カム・トゥゲザー」、6曲目の「アイ・ウォン・ユー」の鬼気迫るサウンドと、前述のジョージ作の「サムシング」等が収録されている。
アビー・ロードのB面
B面のめくるめくメドレーには、ポールの音楽的色気を感じさせる。このB面のメドレーは、高い評価を受けている。”これがビートルズの最後”と思って聴くとそのエンディングには、絶望感を感じる。
短い曲を多く使っている。
16曲目の「ジ・エンド」のリンゴ・スターのドラム・ソロを受けて、ポール、ジョージ、ジョンの順で繰り返されるギターの激しい応酬などもラスト・アルバムならではの演出が素晴らしい。2分21秒の曲とは思えないほどのグルーヴ感だ。
アビー・ロードの評価
全英全米で1位
当然ながら、全英全米で1位を獲得。イギリスでは17週連続1位。アメリカでは11週連続1位。いくつもの軌跡と至福感に溢れているアルバムです。
レコードジャケット史上最も有名。
レコードジャケット史上最も有名なジャケットになっています。この道路は、スタジオ近くの”アビー・ロード”。アルバム・タイトルも「アビー・ロード」にしようと言い出したのは、ポールでした。
今では観光地として多くの人がこの横断歩道でビートルズの様に渡ってる所を写真に収めています。
Track Listing | ||
---|---|---|
01 | Come Together | 4:19 |
02 | Something | 3:02 |
03 | Maxwell’s Silver Hammer | 3:37 |
04 | Oh! Darling | 3:27 |
05 | Octopus’s Garden | 2:50 |
06 | I Want You (She’s so Heavy) | 7:47 |
07 | Here Comes The sun | 3:05 |
08 | Because | 2:45 |
09 | You Never Give Me Your Money | 4:02 |
10 | Sun King | 2:26 |
11 | Mean Mr. Mustard | 1:06 |
12 | Polythene Pam | 1:12 |
13 | She Came In Through the Bath Room Window | 1:58 |
14 | Golden Slumbers | 1:31 |
15 | Carry That Weight | 1:36 |
16 | The End | 2:21 |
17 | Her Majesty | 0:25 |
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