死ぬまでに聴くべきロックの名盤:CHEAP THRILLS / Big Brother & The Holding Company (1968)
Label:
Producer:
Art Direction:
Running Time:
満を期してのセカンド・アルバム
ジャニス・ジョプリンの圧倒的な存在感
1967年の6月、モンタレー・ポップ・フェスティバルで一躍注目を集めたビッグ・ブラザーズ・ザ・ホールディング・カンパニー。ライブでも圧倒的な存在感だったのは、ジャニスのパワフルなヴォーカルでした。
時代に追い風を受けて、リリースされたセカンド・アルバム。
「サマータイム」「ボール&チェーン」
モンタレーでも評判をとったこの曲は、ジャニスの凄絶な歌声は、唯一無二。「サマータイム」は、悲壮感はなく、ある意味では軽く、明るい。
ジャニスをロック界のビリー・ホリデイと呼ぶのは、見当違いだろう、ジャニスは、ビリー・ホリデイ以上に無防備で、無邪気過ぎた感もある。
Ball & Chain 8/16/1968 in San Francisco
Summertime & Ball and Chain (live in Frankfurt 1969)
バンドの一員で居たかったジャニス
ジャニス自身の選択だった
ジャニス・ジョプリンは、自身が規格外だということを自覚していたのだろうか?
ジャニスは、ビッグ・ブラザーズ&ホールディング・カンパニーを始め、コズミック・ブルース・バンド、フル・ティルト・ブギ・バンドなど、あくまでもグループの一員としてあり続けた。それはジャニス自身の選択でした。
「みんなとワイワイやるのがなにより好き」という性格との狭間で揺れ動き、悩み、時には自暴自棄になり、そして最後に出会った理解者が、後の「Pearl」のプロデューサーのロスチャイルドでした。もう少し早くロスチャイルドと出会っていたらとの思いが残ります。
関連記事:死ぬまでに聴くべきロックの名盤:PEARL / ジャニス・ジョプリン
バンドとのズレ
その後のジャニスのソロへ必然性
シングル・カットもされたソウル・ナンバーの「ピース・オブ・マイ・ハート」や、スタックス風アレンジのリズム・ナンバー「コンビネーション・オブ・ザ・トゥ」でメンバーと掛け合うジャニスの歌声とバンドの方向性にはズレがあり、sの後の独立も必然となります。
アルバムの評価
8週連続1位の座につき、66週間チャート内に留まったという大ヒット作になりました。
Track Listing | ||
---|---|---|
01 | Combination of the Two | 5:47 |
02 | I Need a Man to Love | 4:54 |
03 | Summertime | 4:01 |
04 | Piece of My Heart | 4:15 |
05 | Turtle Blues | 4:22 |
06 | Oh, Sweet Mary | 4:16 |
07 | Ball & Chain | 9:02 |
08 | Roadblock | 5:31 |
09 | Flower in the Sun | 3:04 |
10 | Catch Me Daddy | 5:34 |
11 | Magic of Love | 3:58 |
【関連記事】
:死ぬまでに聴くべきロックの名盤:PEARL / ジャニス・ジョプリン
1968年:ロックの名盤一覧はコチラ>>>
コメントを残す