レコードのブーム再燃!アナログレコードの魅力!

ここ最近、アナログレコードが再ブームになっている。2014年のアナログレコードの販売枚数は前年比152%で、集計を始めた1991年以降で、過去最高の売り上げを記録したという。

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近年は、ダウンロードや音楽配信が一般的になり、市井の人たちはデジタルの音源を楽しむようになってきたが、ここにきて、なぜアナログレコードがブームになっているのだろうか?

 

この流れは欧米で始まった。欧米で、デジタル音源の普及により、CD,が売れなくなった。そこで、インディーズ・ミュージシャンたちがアナログレコードで曲をリリースし始めたのだ。その結果、欧米では2000年代後半からアナログレコード市場が急成長してきた。

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日本では、2012年から開始された「RECORD STORE DAY JAPAN」の影響や、若手アーティストがアナログレコードを販売し始めたことにより、2010年代からアナログレコードの売り上げは増加傾向になった。




日本のアーティストはCD販売とレコード盤を同時リリースする傾向が以前より高くなり、アナログレコードの価値が高まってきている。

 

では、アナログレコードの魅力は何なのか?まずはその音質だそうだ。

 

生演奏では、普通40,000Hz(ヘルツ)まで人間の耳には聞こえる。音楽CDでは、人間に聞こえない範囲の周波数をカットしているため、22,000Hz(ヘルツ)までしか聞こえない。ところが、アナログレコードはこれをカットすることなく、音源を収録するため、22.000Hz(ヘルツ)以上の音を耳にすることができるのだ。

 

音楽CDでは味わえない、生の演奏に近い臨場感を、アナログレコードでは楽しむことができる。

 

近年のアナログレコードの愛好者は、かつてのアナログレコード世代である30~50代が中心だそうだが、最近は20代の愛好者も増加傾向にあるという。

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かつてのアナログレコード世代の人間たちは、針を落として、その音質を楽しんだ。近年の若者にもそのような風景が広がっているようだ。

 

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では、もっとアナログレコードの魅力を掘り下げてみよう。アナログレコードには4つの楽しさがあるという。それは「見る楽しさ」、「触れる楽しさ」、「所有する楽しさ」、「作業する楽しさ」だという。順にみていこう。

 

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まず、「見る楽しさ」だ。近年、CDの売り上げが激減し、ジャケットのアートワークが気に入ったから思わずそのCDを買ってしまうという人は減ってきたのではないだろうか?新しいバンドを発掘する、というような体験は少なくなってしまったと思う。

 




しかし、アナログレコードはそのデザインが定評である。ジャケット自体が大きいため、アートとしても楽しめる。

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また、レコード内にあるライナーノートも好評だ。ライナーノートとは、音楽ライターやレコード関係者による解説書のことだが、その音楽が生み出された背景やその音楽の逸話など、作品に入り込んで楽しむことができる。まさに「見る」ことによって楽しめるのだ。

 

続いて、「触れる楽しさ」だ。機械的なCDとは違い、アナログレコードはその「質感」が好評だ。「大きい」、「重い」というのが、逆に感覚体験を強力なものにしているようだ。

 

次に、「所有する楽しさ」だ。アナログレコードはその見た目の「レトロな感覚」によって、それだけで「グッズ」や「インテリア」として楽しむことができる。部屋にThe Beatlesのアナログレコードを飾っている高齢者の方を見かけたことはないだろうか?そのような「持っているだけでオシャレ」という楽しみが、アナログレコードにはある。

 

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最後に、「作業する楽しさ」だ。音楽ダウンロードならば、ボタンやクリック1つでどこでもすぐに「音楽を聴く」ことができる。また、CDは「開ける→取り出す→セットする」という、やや単純な作業だ。ところが、アナログレコードは、聴くまで針のセッティングや調整が必要となる。ましてや聴きこんでくると音溝のメンテナンスも必要になってくる。

 

この一見「面倒臭い」作業が逆に高評価のようだ。音楽をただ聴くだけでなく、職人のように作業して、それから聴きこむ。この作業工程が、アナログレコードの魅力になっているという。

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ここまで、アナログレコードの近年の流行やその魅力についてまとめてきた。これは単なる一時的なブームでなく、長年続く「社会現象」になりそうだ。読者の方々も、アナログレコードを買ってきて、その魅力に浸ってみてはいかがだろうか?

 

アナログレコードの魅力!(前編)

新譜LPレコード








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