歌は大切な存在だけど
歌手になるとは思わなかった
歌いたいときに歌えるだけでラッキーだから
まさか仕事にするなんてね
Amy Winehouse
想像以上に直球のドキュメンタリー映画だった。 大袈裟な演出もなく、必要以上にドラマチックに見せようとも、涙を誘おうともしていない。 特別にエイミーを神格化などもしていない。 エイミー自身の史実をただ順に追っている。 にも関わらず、激しく揺さぶられ、ジェットコースターのような128分。
よくデビュー当時から写真や映像が残っていたなと感心もしましたが、ネットでみかける、見るに堪えない様な写真は使われていなかった。 おそらく監督アシフ・カパディアのエイミーと家族に対しての誠意だろう。
映画の中でエイミー自身の歌に向かう姿勢が、若いのにと言うと語弊があるかもしれないが、素直であり、大真面目に歌と向き合って曲作りがされていた事が改めてわかる。 心の内を率直に語る曲を書き、それを歌った。 彼女の書く歌詞はいつも個人的なものだった。 彼女の人生を理解して歌詞を読むとその内容が、それまで思っていたよりもずっと深いところに訴えかけてくる。
映画後半は、セカンドアルバム「Back To Black」が全世界で1200万枚のセールスを記録。シングルカットされた「Rehab」も大ヒットし、2008年のグラミー賞で5部門受賞を成し遂げたAMYに、パパラッチがこれでもかの勢いで食いついていく姿は本当に醜いもんです。
60年代のR&Bな曲にジャズの要素含んだ、彼女以外の歌手にはありえない歌と彼女を取り巻く周りの人々が、結末に向かって役割を果たしてる様なドラマチックな展開。目を見張るようなインパクトの作品でした。
まだまだ歌っていて欲しかった。
Amy Winehouse Rehab LIVE
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