死ぬまでに聴くべきロックの名盤:ピンク・フロイド Pink Floyd/原子心母

死ぬまでに聴くべきロックの名盤:ピンク・フロイド Pink Floyd/原子心母 (1970)

Label:Harvest
Producer: Pink Floyd, Alan Parson
Art Direction: Hipgnosis
Running Time:


ピンク・フロイドを有名した「原子心母」

ピンク・フロイドの大作

このアルバムは、ピンク・フロイドを有名したと言えるアルバムでもありますが、プログレッシブ・ロックの大作としても有名です。特にA面のすべてを使った23分半を超すタイトル曲の「Atom Heart Mother / 原子心母」は、今後のピンク・フロイドの大作主義を定着させるキッカケとなりました。

ピンク・フロイドの今後を決めたA面1曲目

何もかも型破りのアルバム。アルバム・タイトルも”ATOM=原子”、HEART=”心”、MOTHER=”母”の三つの言葉を並べ、いかにも何か意味がありそうな気にさせる。邦題もユニークなものになった。このA面1曲目のタイトル曲は、ピンク・フロイドがローマ滞在中にアイデアが出てきたと言われている。曲の中では、オートバイのエンジン音や馬の鳴き声等のサウンド・エフェクトを入れ、終わりの方でそれまでに出てきたフレーズが流れ、映画のフラッシュ・バック効果の手法が使われている。壮大なスケールを感じさせ、想像力を喚起させる音楽となった。



歌詞に日本語使われている?

余談だが、ジョン・アルディス合唱団のコーラスは、日本語に聞こえる箇所がいくつかある。「マタキタ(また来た)」、「アサク(浅く)」、「フカク(深く)」と聞こえる。

対照的なB面

ロジャー・ウォーターズのアコースティックが和む

B面1曲目の「If」は、ロジャー・ウォーターズの曲で、アコースティック・ギターの弾き語りを中心に、優しくソフトな歌い方で気分を和ませてくれる。リック・ライトの2曲目は、当時のウエスト・コースト・サウンドの影響がみられ、また、ビートルズにも通じる所も感じる。

ギルモアの世界と実験的な曲

3曲目「Alan’s Psychedelic Breakfast」は、ディビッド・ギルモアの曲で、細い声で、現実から遠い世界へと聞きてを誘う。4曲目は、実験的な要素が強い曲だ、遊んでいたのかもしれない。ある男の朝食風景をスケッチしている。トイレの音や、パンを食べる音などが入り、ギターやピアノの音が奇妙に調和している。このアランは、プロデューサーのアラン・パーソンズがモデルとも言われている。


ピンク・フロイド「原子心母」の評価

シド・バレット脱退後の成功

シド・バレットがバンドを脱退して初めての成功したアルバムとなった。全英初登場1位。アメリカ55位など、全世界でヒットとなった。日本でも当時オリコン・チャート15位に入った。

ジャケットはやっぱり”ヒプシノス”

当時まだサイケデリック・アートが人気だったが、サイケデリックでもなく、奇妙なものを探し、「牛」になった。



 

Track Listing
01 Atom Heart Mother 23:12
02 If 3:07
03 Summer ’68 3:08
04 Fat Old Sam 2:46
05 Alan’s Psychedelic Breakfast 4:26

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