The Grateful Dead グレイトフル・デッド / American Beauty (1970)
Label / Warner Bros.
Producer / The Grateful Dead, Robin Hurley
Art Direction / Mouse Studios
Nationality / USA
Running Time / 41 : 23
グレイトフル・デッドの最高傑作
グレイトフル・デッドの6枚目のアルバム「American Beauty / アメリカン・ビューティー」は、グレイトフル・デッドの最高傑作と言われています。代名詞であるサイケデリックな印象はほとんどなく、カントリー、フォークの要素が強く、美しいメロディとハーモニーを聴かせてくれます。
ライヴ演奏が真骨頂のデッドのスタジオ録音のアルバムだが、広いアメリカを感じるまさに、アメリカン・ロックの名盤。グレイトフル・デッドのアルバムの中では、ポップでちょっと感傷的だ。
このアルバムの中から、代表曲となった曲もいくつかある。
1曲目:「Box Of Rain」
この曲は、ジェリー・ガルシアではなく、ベースのフィル・レッシュとロバート・ハンターが一緒に書いた曲だ。歌詞は、とても感傷的で死を迎えている父とそれを病床でそばいる息子の切なくも美しい曲だ。ライブでもこの曲は、基本ベーシストのフィルが歌っている。
Grateful Dead – Box of Rain 7-7-89 LIVE
3曲目:「Sugar Magnolia」
バンドの中で最年少のボブ・ウェラーが書いた曲。踊れる曲で本当にライブでは、大勢が踊ってる。キャッチーな曲だ。
The Grateful Dead – Sugar Magnolia – Live ’74
代表曲「Friend Of The Devil」、「Brokedown palace」
ジェリー・ガルシアが書いた「Friend of The Devil」は、メロディックでハーモニーも美しい曲。しかし、歌詞はちょっと難解なんです。
「リーノから逃げて来たんだ、20頭の犬に追いかけられ、寝る暇もなかった」
こんな歌詞で始まります。抽象的な歌詞で「悪魔の友達は、俺の友達」というフレーズには、いろんな解釈がありようです。悪魔の友達は、悪魔に魂を売ったと言われるロバート・ジョンソンの事とも言われています。
「Friend of the Devil is a friend of mine」のフレーズは、歌いたくなります。
「Brokedown palace」この曲も、美しいメロディとコーラスの曲です。
ライブでのお決まり曲「Trackin’」
このアルバムリリースの1年前の1970年のニューオーリンズでのライブをした。地元の警察がバーボン・ストリートのバンドが宿泊していたホテルを捜索し、19名が麻薬所持で逮捕された。結局起訴は音響エンジニアのスタンリーだけだった。スタンリーは以前カリフォルニアでLSDの製造で起訴されたことがあった。この出来事を歌ったのが「Truckin’」。
Track Listing | ||
---|---|---|
01 | Box Of Rain | 5:16 |
02 | Friend Of The Devil | 3:20 |
03 | Sugar Magnolia | 3:15 |
04 | Operator | 2:21 |
05 | Candyman | 5:12 |
06 | Ripple | 4:10 |
07 | Brokedown Palace | 4:18 |
08 | Till The Morning Comes | 3:13 |
09 | Atticts Of My Life | 5:09 |
09 | Truckin’ | 5:09 |
“The records are not total indicators, they’re just products.”
Jerry Garcia, 1972
【グレイトフル・デッド関連記事】
●死ぬまでに聴くべきアルバム:Grateful Dead(グレイトフル・デッド) / LIVE DEAD
●アメリカで大人気のGrateful Dead グレイトフル・デッドって?
●ロックの歴史 第2期【1965~1969】フォーク・ロックからウッドストックまで
●「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ!?」おススメ書籍
●ファン必見「グレイトフル・デッドの長く奇妙な旅 シーズン1」を観ました?
コメントを残す