死ぬまでに聴くべきアルバム:Derek And The Dominos / Layla And Other Assorted Love Songs (1970)

Derek And The Dominos デリック・アンド・ザ・ドミノズ/ Layla And Other Assorted Love Songs(いとしのレイラ) (1970)

Label : Polydor
Producer : Tom Dowd・The Dominos
Art Direction : Frandsen de Schonberg
Nationality : UK・USA
Running Time : 76 : 58


言わずと知れたエリック・クラプトンの最高傑作

1970年の暮れ、ほとんど架空と言ってもいいほどのグループが、2枚組のビニール製のアルバムを生み出すに至った。当時は不発だったが、タイトルトラックのシングルがヒットしたことにより、以来、ロッククラシックとして再評価され続けている。

 

Derek(デレック)という問題の人物はエリック・クラプトンであり、彼はThe Yardbirds(ザ・ヤードバーズ)、John Mayall’s Bluesbreakers(ジョン・メイオールズ・ブルースブレーカーズ)、Cream(クリーム)、そして(短期間)Blind Faithで活動した後、自らバンドを結成し、このファーストアルバムとなる珠玉の逸品を生み出した。

DerekのバックであるThe Dominosは、クラプトンがゲストとして招かれたこともある、かつてのDelaney and Bonnie and Friendsという不定期に編成されるバンドのメンバーで、キーボードのBobby Whitlock(ボビー・ウィットロック)、ベースのCarl Radle(カール・レィドル)、ドラムのJim Gordon(ジム・ゴードン)という3人のアメリカ人によるものだった。エリック・クラプトンが結成しデレク&ザ・ドミノズのデビュー盤だ。

本作をクラプトンの最高傑作に推す人も多い。僕も個人的にクラプトンがバンドの一員と言う立場にいい仕事してる気がする。と思ってる。クラプトン自身にもこのバンドは、いい環境だったのではないかと思う。
ここにあるほとんどの曲はリラックスした形式ばらないジャムセッションの連続の中から生まれたものだった。

このアルバムの醍醐味のひとつが、やはりDuane Allman(デュアン・オールマン)をゲストに迎えたことだろう、クラプトンの見事な手腕が発揮された。デュアンのタイトル曲におけるスライドギターは、ロックの最も忘れがたいリフのひとつに乗せて、脱輪寸前の列車のような叫びを上げた。クラプトンの実にのびのびと持ち味を発揮している。2人の素晴らしいギターバトルが聴ける 「Why Does Love Got To Be So Sad」、名曲「Layla」は、やはり最高の聞きもの。



エリック・クラプトンの失恋歌「レイラ」

1972年のライブ映像 Layla この頃のライブはかなり疾走感がある。

辛口プロデューサーであるTom Dowd(トム・ダウド)でさえ、感激したものだった。「レコーディングを終えて」、と彼は打ち明けた。「スタジオから出てこう言ったよ、この10年来でくそ最高のレコーディングだったと」。

「Layla レイラ」は初め7位止まりだったが、ちょうど10年後に再版されたときには、3位上昇した。

その片思いの恋(叶わぬ恋)を歌った曲は、エリック・クラプトンの親友であるGeorge Harrison(ジョージ・ハリソン)の妻Patti Boyd(パティ・ボイド)ヘの慕情から生まれたものだった。

Clapton(クラプトン)は満たされない熱情をアルバムの全曲に振り向けて、Big Bill BroonzyやHendrixにいたるまでの代表的なアーティストによるブルースクラシックを精力的にカバーしている。



現在は、未発表ジャム、別テイク、リミックス、等を収めたアルバムもリリースされている。ファンは、要チェック。

 

Track Listing
01 I Looked Away 1:12
02 Bell Bottom Blues 6:12
03 Keep On Growing 4:33
04 Nobody Knows You When You’re Down And Out 4:21
05 I Am Yours 4:01
06 Anyday 4:08
07 Key To The Highway 2:39
08 Tell The Truth 1:17
09 Why Does Love Got To Be So Sad? 6:03
10 Have You Ever Loved a Woman 3:14
11 Little Wing 2:48
12 It’s Too Late 2:48
13 Layla 2:48
14 Thorn Tree In The Garden 2:48



●死ぬまでに聴くべき 1001アルバム

●The Grateful Dead グレイトフル・デッド / American Beauty (1970)

 



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